2007年1月6日土曜日

フランス自転車ひとり旅 8日目 (7/22)

ついに最終日だ。帰りの飛行機は夜なので、1日フリータイム。荷物はYHのロッカーにぶち込み、近所の山へ向かう。我ながら飽きずに登るもんだ。

ここからは、レマン湖が一望できるのだ。



丘を下ると、小さな村で結婚式をあげていた。いいですね、こういうの。


夕方、YHに戻り、シャワーを浴びてすっきりしてから、夕暮れのジュネーブをあとにしたのでした。

フランス自転車ひとり旅 7日目 (7/21) ~3度目のツール観戦

この日はジュネーブに向かうということしか決めていなかったが、途中でツール観戦のグループに遭遇し、自分もついていくことにする。

なんだか楽しそうだ。集団につかせてもらうと、体力的にもものすごく楽。彼らは、観戦ポイントにあらかじめ大型バスをまわしており、お気に入りチームのジャージに着替えたりして楽しんでいる。




補給地点があるLeazにて、今回3度目のツール観戦。




美しいひまわり畑を越え、



細い川を渡ると、そこはスイスである。いきなり通貨が変わってどぎまぎさせられた。

フランス自転車ひとり旅 6日目 (7/20)

今日はGrenobleを離れ、北に向かう。目的地は湖のほとり、Aix-les-Bainsだ。

暑いのでヘルメットは取ってしまった。頭に巻いた手ぬぐいに水をかけながら進む。


この日は午後2時過ぎには目的のYHに着いていた。やはり午前中に距離を稼ぐほうが楽だ。
YHで夏のアルバイトをしているイギリス人としゃべったりして過ごした。テレビでは、フロイド・ランディスがぶっちぎりで勝ったシーンが映し出されていた。

フランス自転車ひとり旅 5日目 (7/19)


前日で「満腹」といった感じだったので、今日はレース観戦はせず、Grenobleで過ごすことにした。


それにここまで旅してくると必要なものとそうでないものがわかってくる。例えばサイクルジャージなどは1枚で十分であった(一晩で乾くので)。それらをキャラバン隊からもらったおみやげとともに街の郵便局から送る。

軽く近所の峠を登り、ショッピングモールで買い物をし、レストランで少し優雅な夕食をとった。

フランス自転車ひとり旅 4日目 (7/18) ~伝説の峠

今日はアルプスの山岳ステージ、向かうはもちろん伝説の峠、L'Alpe d'Huezである。
宿泊しているYHからは山の麓まで45kmある。

ダラダラ登りだが、道路はほぼ封鎖されているし、サイクリストが多いのでついていけば楽チンである。


昼頃に麓の町・Bourg-d'Oisanに着いたが、選手が来るのは夕方5時頃である。
どこで観戦するかも決めていなかったが、とりあえず坂を登ることにした。

アルプスの大岸壁をよじ登る急坂。イメージとしては、ヤビツ峠の蓑毛の坂がひたすら続く感じ。
これに例の強烈な日差しが加わるものだからたまったものではない。


道端には湧き水が出ているところが何ヶ所かあり、休憩を交えつつ登っていく。あるところまで進むと急に目の前が開け、はるか上のほうにHuez村の集落が広がっている。

ここにはオランダ人が陣取り、まさに飲めや歌えの騒ぎを繰り広げている。
ここからは、自転車を押して歩かなければならない。


もう少し登ってみると、YHで一緒だったオーストラリア人の男の子に声をかけられる。人もそれほど多くなくちょうどいい場所だったので、彼と一緒に観戦することにした。

ついに選手がきた!


先頭はクネゴとシュレック、少し間を置いて追走集団が現れる。選手が路肩ぎりぎりを通過するので、接触しそうになってしまった。たまに観客にぶつかって落車する選手がいるが、わかる気がする。

選手が通ると、マッサージオイルの香りがひろがる。


先頭が通過してから30分以上たったであろうか、ロビー・マキュアンが怒ったような顔をして走り去っていった。彼の集団が最後だったようだ。

レースが終わってから山頂まで登り、記念写真をとる。この上はスキー場になっているようだ。
山頂ゴールは長く楽しめて、観戦には最高だ。大変満足して、宿に帰った。

フランス自転車ひとり旅 3日目 (7/17)

今日はツールの休息日、私はアルプスの麓、Grenobleまで100kmほどの道を進む。

フランスといえばやはりこれ!
サンドイッチは大きいので2回に分けて食べます。



美しい町並み。

相変わらず暑かったが、夕方までにGrenobleに到着。この日からユースホステルに3泊し、アルプスのレースを見る予定だ。

フランス自転車ひとり旅 2日目 (7/16) ~初めての・・・


前日は疲れて10時前には眠ってしまったので、5時ころ目が覚めた。自転車を確認。ほっ。ありえないくらいぼろぼろになっていたが、調整すると問題なく走る。変速も問題ない。やった!

お世話になった宿のご夫妻に御礼を言って、第14ステージのスタート、Montelimarへ向かう。



荷物を自転車に積んで、走り出したときの高揚感は忘れられない。前日のトラブルなどは頭の隅に消え去っていた。反対車線を走るサイクリストが、手を上げてあいさつしてくれる。



国道をしばらく道なりに走り、Montelimarの街が近づいてくる。ここで、同じ方向に向かう初老のサイクリスト発見。てっきりツールを見に行く人だと思ってついていくが、途中でわき道にそれる。片言のフランス語で、「ツールに行くの?」と聞くと、彼は困ったような顔をして、「いや、自分の家だよ」と言う。現地の人は意外に無関心である。

しばらくすると別の2人組のサイクリストに遭遇する。今度は向こうから英語で話しかけてきた。彼らはオーストラリア人で、ツール観戦の前はサッカーW杯を見ていたそうな。


写真の2人組がそれ。
彼らについていったおかげで迷うことなく会場に到着。すでにキャラバン隊がおみやげをばらまいていた。
オーストラリア人とはここで別れ、日陰で観戦できそうな場所をさがす。なんたって、日なたは猛烈な日差しで5分と待ってられそうにない。



木陰に自転車を置き、選手がくるのを待つ。老若男女たくさんの人が集まり、お祭り騒ぎだ。スタート時間が近づくと、前にたむろしていた警察官がツールを先導すべく出発していく。


そして、ついに選手がきた!
歓声に応えながらゆっくりだが、あっという間に通過していく。そしてそのあとを無数のサポートカーが追う。積んである自転車がものすごくきれいにしてあるのが印象的だった。



ツールを間近で見ることができ、満足して今日の宿泊地、Valenceへ向かう。


覚悟はしていたが、ものすごく暑い。日本の暑さとは違い、とにかく日差しが熱いのだ。水をかけながら進む。



ダブルボトルでのぞんでいたが、当然のことながら水がすぐなくなってしまい、街の喫茶店に駆け込む。英語は通じないので片言のフランス語とジェスチャーで、水をもらう。親切にも、1.5リットルのペットボトルをくれた上に、持っていたボトルのほうも満杯にしてくれた。


1.5リットルのペットボトルがロードレーサーのボトルゲージに入るって知ってました?



MontelimarからValenceまでは50kmほどの道のりだが、途中パンクもあってかなりてこずった。
ツールではこの日、なんでもないカーブで落車して、重傷を負った選手がいる。アスファルトが溶けてスリップしたというが、夏のフランスは見た目以上に過酷だ。

フランス自転車ひとり旅 1日目 (7/15) ~初っ端から大トラブル

13時間ほど飛行機に揺られパリCDG空港に15日の4時ころ到着した。



空港は閑散としているが、入国審査などはスムーズに終わり、7:15発のマルセイユ行きの飛行機に乗り継ぐ。マルセイユに到着するが、いつまでたっても我が自転車が出てこない。なんと、チャリだけパリに置いていかれてしまったらしい。(80ユーロ払ったのに。。) しかも、対応がさすがフランス、マルセイユ到着は17時の便だと言う。今日は歩いて移動するしかない。失望と不安の中マルセイユを出発した。

アビニョンでは、バスで出会った日本人留学生の兄弟と行動。事情を話すと、ホテルのある田舎町へのバスを調べてくれた。軽く市内を観光し、バスで Orange近郊の町、Pont-saint-esprit へと移動した。終バスが早かったため、楽しみにしていた Pont du Gard は観光できなかった。

ホテルで、なんとか今日中にチャリを手に入れようと催促の電話をかけることにした。これから2日間北に移動するため、今日を逃すといつチャリが戻ってくるかわからない。ホテルのオーナーに事情を話すと、私に代わって電話をかけてくれるという。これは非常にありがたかった。オーナーががんばってくれたおかげで、なんとかその日の深夜にチャリは到着した。

2007年1月5日金曜日

フランス自転車ひとり旅 出発当日 (7/14)

書こうと思いつつも、Upするのが半年遅れになってしまったのですが、、2006年の7月にフランスを自転車で旅したときの様子を紹介します。自転車でTour de France の追っかけをしようという方がいらっしゃれば、参考になさってください。

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出発当日は午後半休をとっていたが、仕事の都合で少し帰りが遅くなり、まったく余裕がなかった。シャワーを2分で浴び、いつもの電車輪行スタイルで電車にとびのった。空港で袋をあけ、ディレイラーをエンドからはずして、手荷物として預けた。輪行袋に入れたままX線検査に通す。
預ける際、80ユーロ(約1万2千円)を要求された。空港の人によると、特別料金をとるのはエールフランスだけなのだそう。ほかの荷物は誰よりも少ないのに・・・ お金をとるのならその分大事に扱って欲しいものだ。
飛行機は21:55発エールフランスのパリ行きは成田空港の最終便。荷物節約のため長ズボンを持っておらず、少々寒い思いをしたが、機内ではワインなども飲め(深夜発だが夕食・朝食が出る)、睡眠も取れてなかなか快適だった。